小川原隆太 彫刻制作記録(森共同アトリエ管理人日記)

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鏡の上の静物。

今日からまた新しい課題です。前回ビニール傘で透明感の表現を勉強して、今回は実像、虚像です。「鏡の上の静物

今回は形的にはビニール傘より簡単かも。でも鏡の映り込みの表現はなかなか難しいです。

今日生徒に描いてもらっての感想は、結構鏡(長方形)のパースが難しかったようで、特に構図を決める時に角が画面から切れた時にその先を想像して描くのが特に問題になっていました。パースは知識がないと絶対に完璧には捉えられないけど、その知識の内容はさほど難解なものではないです。知識を身につけた後に特訓を重ねて感覚で描けるようにならないといけません。僕は中学生のとき、いかに単純形態をリアルに空間上に配置出来るかという、ま、落書きみたいなもんなんですが、複数の球や立方体、直方体、円柱などを様々な角度で同一空間に配置して、光源を合わせて描く。というのをやっていたので、高校生になってパース系のモチーフを描くときもさほど抵抗はありませんでした。なんかお勉強チックにやろうとすると「う~…。わかんね」ってなるけど、こんな感じで遊びっぽく何枚もトレーニング出来たら自然と身に付くんですけどね。でもたまたま僕は遊びでこれをやってたけど、興味ない人からしたらこれもまた勉強なのかな(笑)四角を斜めから見たときのパースについて合わせるコツは、自分の視点よりちょっと低い視点から見たパースを意識して、それを実際に合わせるようにすると正確に描きやすいです。どんな人でも奥行きが足りないベクトルの狂いはするものの、奥行き出過ぎな狂いをする人はほとんどいないのです。あとは様々な角度(四角に対して、斜め~正面~斜めまでの角度とそれに対する上下の様々な視点の角度)から見た四角の形を全て一通り描いて覚えておく事です。四角は正方形だろうが長方形だろうが角は直角で同じだし、そんな難しい事じゃないので、是非オススメ!これが体感的に記憶出来てれば、大まかに今見てるモチーフの形がどんなパースなのか、自分の引き出しの中のパースと比べてすぐ描けます。パースが苦手な人ほどよく計るのは、自分の中に基準が無いからです。パースで空間が把握出来るようになると、一見パースと関係ないようなモチーフも関係づけてかけるようになるので一気に視野が広がります。パースが理解出来ないのは単純に経験不足なので、すでにそこそこの経験者で石膏デッサンや人物デッサンがウマく描けない事より数段恥ずかしい事かもしれないです逆を言うと誰でも経験積めば絶対完璧に出来るようになるのでその辺信頼感は厚いですね(笑)

デッサンでもなんでも、「なんでできないんだー!何がダメなんだー!」ってなる事あると思うんですけど、そんなときにそれを追求する好奇心と乗り越える努力があればどんどん成長出来ます。でもそのままモヤモヤしちゃって手がつかなくなっちゃうタイプの人は時間かかるんだよな僕はそれがダメな事とは思ってないです。ひとそれぞれペースは違うから、無理してオーバーヒートするくらいなら時間かかってもいいんじゃないかな?じっくりやれるビジョンがあれば。ただ、時間かけることでさらに前向きな気持ちが失せてしまうタイプの人は覚悟してやるっきゃないね(笑)