ヴァンジ美術館は写真撮影オッケーなので、気に入った作品を紹介します。館内の作品は、暗いので手ぶれ上等です(笑)特に気に入ってる作品には→このマークがつきます。
エントランスにある作品。割とぐりぐり彫り込んであるように見えますが、面構成はシンプルで、毛のデザインなんかもヴァンジっぽさを感じ取る事が出来ます。

目の周囲の金はやっぱり金なのかな?くすみがなかったので真鍮では無いっぽかった。周囲に乱立した竹(?)も含めて物語性があります。


壁を「乗り越える」というイメージが視覚的に強烈に伝わってきます。普通に乗り越えようとしたらこうならないかもしれないけど、実際より強くそれを伝えたいと思ったらそれだけの工夫が必要ですね。ヴァンジのデフォルメのセンスは本当にすごいなと思います。


ヴァンジはよく色(種類)の違う石を組み合わせて彫刻をつくります。その中でも僕は特にこの作品は色の組み合わせがとても響き合っていてきれいだなと思いました。
あと、ヴァンジの作品は、正面、側面、背面と、それぞれの方向から異なる言葉を発しているのが特徴です。僕はこの「感じ」を、ダリの彫刻を見た時に感じたのですが、これは日本の彫刻家にはあまり見られないことだなと思います。1つのイメージで完結させない、というか、すでに自分の中に物語がどんどん広がっているから、1つのイメージに完結させる方が難しいのかな。一つの作品からいろいろな言葉を感じ取る事ができる。これがヴァンジの作品の大きな魅力だなと思います。
ほとんどの具象彫刻家は割と1つの作品で言いたい事は一貫しているし、もっと長いスパン(10年とか)で見ても一つの事を掘り下げようと努力する傾向があるので、あんまり大きな変化が無いように思います。その点ヴァンジは、毎回実に変化に富んだアプローチをしています。でも言ってる事がバラバラってことではない。これだけ引き出しの多い人は他にいるだろうか。どれだけ彫刻の勉強をしても、こういうのは出来るようにはならないですね~。これを「才能」って言うんだろうな。

いろいろな形を分解、再構成してかたちにする。というのもヴァンジの特徴です。上の写真以上に見る方向によって捉えられるものの姿が変わってきます。

顔がおもしろいです。右サイドから見ると立体的に彫られた人物と目が合いますが、左側面から見ると瞑想しているような人物がレリーフで表現されています。

木で彫られた作品。上手いから親近感は湧かない(笑)

こういう系の形って、結構良くイメージされるものだし、実際よくやる(絵とかでも)表現ですが、ヴァンジの作品に関しては、「これがやってみたかった~」ってのを軽く越えて、表現として追求し切っているところがすごいです。徹底してるんだけど、それは見る側のレベルが追いついてないからそう感じるだけで、ヴァンジ本人にとってみたら結構普通のことなんだろうな。




元になったデッサンと並べられた作品。すごーくシンプル(単純な構造物のような)にまとめられた体に、リアルめ(独特の歪みがある)な頭部がついています。紫って言う色もすごいな~。こんな色の作品はこれだけです。それまでの流れの中で無かったものを平然とやってのける。そこにしびれる。あこがれるぅー。


デフォルメの仕方が、他の作品と違って人体よりな感じがします。柔らかさを感じる作品。


この作品も見る角度で違った表情を捉える事が出来ます。背中側は何も無いかなと思いきや、手が握られています。



大きな絵。光と陰のコントラストが良いです。


銀色の木のイメージとひとまとまりの作品です。木側から見ると印象深いです。


上から覗いてる人。この人の後ろ姿を先に見る事が出来ます。

最後の作品。僕はこの作品と、彫刻の森美術館の丘に設置してある作品が一番好きです~物語っぽいのが好きです。




鳥がかわいい
