十分満足のいくところまで彫り込んで最終仕上げ終了とします。
白を塗って形を見やすくしながら進めました。












完全な状態を目指して進めていくのですが、どこまで作品を深められるかはその時の自分の常識のレベルに依存します。
造形力、技術力に関しては、結果が気に入らなければいくらでもやり直せるのでどうとでもなります。
片や常識のレベル(何を持ってよいものとするか=価値基準)以上の形を生み出すことは基本的にできないと考えた方がいいかもしれません。やればやるほど理想に近づいていくことはできますが、この段階まで来て理想を超えていくのは難しいです。
(制作を通じて自分自身が成長しているので、数ヶ月前にこの作品をつくろうと思った時に比べたら、完成作品は当時の限界を超えていると言えます。)
美術ってある程度満足に出来るようになったら技術よりどのような理想を持っているかの方が圧倒的に重要です。
特に彫刻って大学に入るまでは全員未経験で素人なので、大学に入学してようやくゼロからのスタートになります。
卒業までの短い時間の間に自分の世界(の片鱗)を見つけることができるかどうかがその後の人生を大きく左右するのだと思います。大学を卒業後も制作を続ける人は少数ですが、彼らは皆作品を生み出す意味に気付いたということです。
大学に入学してくる学生は皆素晴らしい技術、感覚を持っていますが、理想を見出すことができなければ続けることは出来ないです。
美術って制作する意味を感じることがなければこれ以上苦しいものはないし、その逆であるならばその人にとって体の一部であるかのような存在になるでしょう。
外から見たら一見価値のないものに見えても、つくった本人からしたらかけがえのないものであるということはよくあります。それはとても尊いことだと思います。
世の中は物質的な価値を追い求めすぎですよね。本当にそれって価値あるものなのでしょうか?自分は自分が価値があると思うものを追求したいです。
次回は彩色。ついに完成です。