小川原隆太 彫刻制作記録(森共同アトリエ管理人日記)

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過去作品の振り返り8 木彫作品5  体の荒彫り

頭部が一段落ついたので体を彫り込んでいきます。

チョークでデッサンを描きます。

丸鑿で彫り進めます。衣服と肌の間にできる高低差を考えます。ひだの奥に「体」がしっかり入っているように感じることができればokです。実際のひだの形はかなり複雑になりますが、作品の中ではそれを再現し過ぎて雑味が出てしまうのは嫌ですね。

丁寧に衣のひだの山も彫刻していきます。最終仕上げでさらに彫り込みますが、この段階でも十分作品として成立する状態にしていきます。

次は背中。大雑把に量を落とします。前面が決まったのでそれに合わせて背中を決める感じですね。

鑿で形を整えていきます。

背中側も削って体の量は決まりました。

下腹部付近を彫っていきます。この辺は衣が体に密着しているイメージなのでシワは浅いです。

脚の間に奥行きを感じさせたいので深めに彫り込みました。

衣は何かを参考にしているとかもなく、あくまでこの作品にとって良い形になるように考えてつくりました。

一定のリアリティは大事にしながらも、実際の布だとどうどうなるのかはあまり考えないようにしています。模刻が正確なことが作品の価値を決めるわけではないし、むしろ自分の形だけで理想を形にまとめていくことが一番重要なことだと信じています。

自分の場合は「どの角度から見ても流れるような形になっている事」であったり、「全ての形が秩序に則っている事」であったり、「ポーズ、髪の毛、衣服によって起こる構成的魅力」を追求していくことを目指す形の前提にしています。