上半身の形が大体決まってきたところで胴体の内ぐりをしていきます。今回の作品もアンバランスな立ち方をしているので上半身を軽くしてから脚を彫り込むのは必須です。
チェーンソーで枠を切り込んで中を太いドリルで蜂の巣にします。

チェーンソーでザクザク切り落としていきます。

大まかに落とせたらあとは機械でギリギリまで削っていきます。


この作業にはこういう機械を使いました。

回転工具なのですが、先端に2枚の刃がついてお理、エグるように彫り進められます。

彫刻は素材の扱いや道具の扱いについてこういうときはこうするべき。みたいのが結構あると思っているのですが、何も見たり聞いたり教わってこなかった自分でも、こういうときはこうするのが理にかなっていて良いなと行き着いた手段が割と一般的だったということが多々あります。多少それぞれのやり方みたいなものはあっても詰まるところ一番効率の良い方法論というのは収束していくものなんだなと実感します。
木彫界隈に関わってこなかった自分が言うのもなんですが、木彫ってめちゃくちゃ自由度が高い素材です。これまでは塑像が最も自由度高いに決まっていると思っていましたが、あながちそうでもないかなと。木彫だからできる表現(塑像ではできない表現)は多いですね。例えば今回の作品のようにヤバいバランスの作品なんかは塑像作品では積極的にやりたくない形です。テラコッタとかの場合強度的に難しいんですよね。
そう言う意味で塑像の時にやりたくてもできなかった表現が木彫ではできるようになり、その可能性に魅力を感じています。
木彫の経験のない自分は塑像の延長のような感覚で木彫をやっていたイメージがありますね。