前もって木材は買い付けに行っており、すでに表には運ばれていました。
今回の作品は巨大です。脚一本で丸太一本使ってしまいます。丸太一本で10万くらいだったので4本で・・・。さらに胴体は極太ロングの材を使ったので値段も・・・ゴクリ・・・。
とまあだいぶ奮発してしまったわけですね。やるべきと思えばそれはもう止められないのです。
まずは余分な部分を外でカットしてアトリエに搬入します。

これが作品の主軸になる胴体の材です。これでも太さが足りないのでさらに足して増やす必要があるのですが手前の材がそれになります。

チョークで大まかにデッサンを入れます。

余分な部分を落としていきます。チェーンソーで切れ目を入れて鑿で叩けば簡単に割れていきます。

フォークで吊ってひっくり返して裏側も量を落とします。


ざっくり荒どりはこれでおしまい。

ここから感覚的にグイグイ彫り込んでいきます。熊さんみたいですね。

少し雰囲気出てきた感じがします。

頭部は体に対して向かって右にズレるような動きをしているので向かって右側の頬の量は足りなくなります。ここは寄木で補います。

口周りの形を彫り込んでいきます。


口は喉の奥まで空洞にしていくので一旦顎を切り離して中を彫り込みます。



どんどん彫り込みます。後々頭部の内ぐりとつなげます。
そういえばこのために馬(材を乗せる台)を作りました。角材にホゾを作る機械を持っている方が近所にいたのでお借りして作りました。馬がないとこの作品は作れないですね。

やっぱり大きな作品をつくっているときは「生きてる」って感じがしますね。
体全体で作品と格闘した時、絶対ドーパミンとかアドレナリンとか脳内物質がドバドバ出ているはずです。
前回の作品はだいぶ抑制的だったのもあって、今回は全開で向かってるのですが、それを受け止めてくれる作品の規模感です。
前にも書きましたが今回の作品は全く作品性とか精神性とかは意識していないです。ただただ「すごいやつ!」をつくろうという感じで。そういう意味でこの作品に深みは全く無いですが、尋常ではない意欲と努力と出費が作品に色を添えることでしょう。