小川原隆太 彫刻制作記録(森共同アトリエ管理人日記)

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昔の記憶から 振り返り⑨1浪 終盤デッサン 美大受験予備校

1浪も終盤に差し掛かり、デッサンもかなり短時間(4時間くらい)で描けるようになっていました。

↓冬季講習くらいに描いた組み石膏。ミロビは量感を、馬頭は生命感を表現したかったです。

写真がぼやけて分からないですが、ガッタメラータではより感情的な炭使いを意識しました。

入試の本当に直前にインフルエンザにかかって10日ほど休みました。描きたくて描きたくて仕方がない気持ちを解放してぶつけたラオコーン。入試2日前のデッサン。やや炭がコントロールしきれてないですが、興奮して描いてる感じが見て取れて面白いです。

ぶっ放したラオコーンを教訓に精神を集中させて描いた浪人ラストの奴隷のデッサン。まるで岩の塊のような迫力を出したいと願いながら描きました。感動の詰まった作品。

翌日の試験課題はジョルジョでした。

楽しんで取り組めたし、1年間研究してきたことが出せたので良かったと思います。

↓当時のデッサンをプロセスに落とし込んで再現したデッサン。

 

 

入試が終わったここで石膏デッサンは終わりって感じです。大学に入ってからは一切関係なくなります。この1年色々研究し、考えてきましたがそれによって得た技術は特に意味はなく、重要なのはものを見る目をどのような形で獲得してきたかです。それは表現者としての地ならしみたいなものだと思います。

そう言う意味でここがようやく本当のスタート地点と言うことですね。

今の時代は現代アートがむしろ主流なんじゃないかくらい隆盛を誇っていますが、僕は抽象表現だろうと現代アートだろうと、基本的なデッサン力はあるべきだと思っています。(制作に必要なくても)「いいもの」と「よくないもの」の感覚的な判断基準を自分の中に持っているのと持っていないのとでは大きな差があると思うし、むしろ具象彫刻以外の作品表現に向き合う上で魅力を研ぎ澄ませていく責任感は実際にそれを体験していないと分からないのです。

そういえば浪人時代はバイトしまくってましたね。16時で予備校が終わって17時から23時くらいまでを週6で。それで予備校には一番に来てました。家が遠かったので7時の電車に乗って通学。終電で帰宅。今思うとすごい生活してたんだなって。

入試前の1月くらいに納屋を改装して自分のアトリエを作りました。(もちろん大工さんに頼んで。納屋を改築しました。)

大学に入るのであれば大学で制作できるのですが、絶対それだけじゃあ時間的に足りないと思い、アトリエは必須でした。制作意欲=♾️

 

さて、まだいくつか浪人の時の取り組みについて書くことがあるのでどうぞお付き合いください。

次回は1浪の時の塑像。構成課題についてです。