小川原隆太 彫刻制作記録(森共同アトリエ管理人日記)

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もっと努力が必要なんですね。

最近は本当に制作ができていないです。
仕事が忙しいから時間がとれない!というのは言い訳にはなりませんね(笑)
多分本当は今の状況でももうすこしやれるんだと思います。

僕はいつも限界に到達してしまう前に無意識にリミッターをかけてしまうんです。そういう意味では、割りといつも余裕を残しています。でもその余裕が実際どのくらいあるかは自分でも分かりません。僕は頑張りすぎて限界に到達したことがないからです。いつもその前にやめてしまいますからね(笑)
これからはもう少し余裕を削ってギリギリまで攻めてみようと思います。
自分ができる範囲のことをシステマティックに繰り返してても、きっと大して先に進めないんじゃないかと最近よく考えるようになりました。
自分が求めてるレベルに達するには物量が足りなすぎるんです。
片手間で制作をするのはこれから先も変わらないから、あとは残された時間をどれだけ有効に使えるかですね。
そのうえで、毎回どれだけ自分の想像を越えていけるかが重要です。初めから想像できてしまってるものに時間をかけても意味ないですからね(笑)
理想としては今で言うちょっとキツいな、くらいが普通になるようにして、足りない時間を補おうと思います。どこぞのサイヤ人みたいな考え方ですね(笑)

美術の世界で、昔昔大昔の人たちと、今の人たちでは、作品にかける時間にも思いにも圧倒的に差があります。現代は作品の制作に専念できるような経済的、あるいは社会的立場や環境が全く整っていない(というかむしろ逆風)ので、制作時間も短く、モチベーションも上がっていきづらいのが実情です。でもそれだと例え一生続けたとしてもその到達レベルはたかが知れてますよね?◯舫さんには「2番じゃダメなんですか?」って言われてしまうかもしれませんが、それじゃあダメなんです(笑)あ、当然美術に1番も2番も無いのでそういう意味ではなくて、枠のなかに収まってしまうのか、突き抜けていくのか、という事のたとえです(笑)美術全体が進むべき方向は1つにまとまっている訳は無くて、逆に人の数だけ、全方向性を持った領域なので、あくまで大切なのは個々の限界点の突破です。

環境を自分で選べないという点で、生まれた時点においてすでに過去と現在では成長要素に差がついてしまっているのは確かなんですが、だからといって中途半端にしてしまうのではなくて、むしろそれをポジティブに捉えて、常に自分達が時代の最先端にいるんだ、新しい世界をつくっているのは自分たちなんだと自信を持って取り組みたいです。どんなに環境が悪くても、気持ちで劣ってしまうのはきっと甘えなんだと思います。ちなみに僕は美術界には関わらずに生きているので現代の美術に貢献しているという思いは全くないし、むしろ参加しているとも思っていないです(笑)

僕は過去の作家達とその作品や取り組みをとても尊敬しています。自分がそれを目指しているとかそういう事ではなくて、単純に作家としての意識の高さと作品の質の高さは疑う余地のない物だと思っています。少なくとも今の自分では足下にも及ばないレベルで物を考え、形にしていたんだなと。だから僕は自分を作家だとか、彫刻家だと名乗る事をしないし、そう呼ばれる事にとても違和感を感じます。とても今の自分が彼らと同じくくりになれているとは思わないからです。でもそれを仕方ない事だなとは思ってなくて、いつか自分でもそう名乗れる時がくるように少しでも多くの経験を積んでおきたいと思います。

といいながら、またしばらく朝から夜までの仕事が続きます。気持ちの上では帰ってからちょっとだけでも作業したいなと思うけど、11時、12時近くになってしまうと次の日の仕事の事を考えてしまうんですよね(笑)